カナダの大学に入学するには

カナダの大学の種類

カナダの大学は一般的に以下の3つの主要な種類に分類されます。それぞれ異なる学術的な特性と学位プログラムを提供しています。


    1. 総合大学(ユニバーシティ):

      • 総合大学は、日本で言う4年生の大学という位置づけになります。学士号(Bachelor's Degree)、修士号(Master's Degree)、博士号(Doctoral Degree)などの学位を取得する場合は、総合大学の卒業が基本となります。カナダの総合大学のそのほとんどは公立ですが、どの大学も国際的に高い評価を受けており、質の高い教育を提供しています。トロント大学、バンクーバー大学、モントリオール大学などが総合大学の代表的な例です。

    1. カレッジ(College):

      • カレッジは就学が2年間の学校で、取得できる学位は準学士号(アソシエート)になります。ただ、カレッジには、ユニバーシティ編入コースというものがあり、カレッジで取得した単位を持って、大学に編入することができます。大学を目指さず、専門的な知識を身に着けて就職に繋げる場合は、職業訓練コースを選択することもできます。

    1. ユニバーシティカレッジ(University College):

      • ユニバーシティカレッジはカレッジとユニバーシティの中間の学校であり、一部で学位取得のコースが設けられています。また、必要な単位を取得することでユニバーシティの2年次または3年次に編入することができます。



カナダの総合大学を目指す多くの日本人留学生も、入学のハードルが低いカレッジに入学し、そこから編入で大学へ入学するケースがほとんどです。総合大学の入学の敷居が高いですが、カレッジを経由することで、英語のレベル向上だけではなく、単位も取ったうえで編入ができるので、高校の成績や英語のレベルが低くても諦める必要はありません。弊社も学生さんのレベルに合わせて、総合大学へ入るための様々なパスをご提案させて頂きたいと思っております。

大学へ直接入学を目指す

カナダの大学に入るには、当然それなりの英語力が求められます。また、高校時代の成績も大学やまたその大学の学部で設けている基準を超えている必要があります。以下は、一般的な英語能力要件のガイドラインでになりますが、大学によって若干の違いはあります。

  • TOEFL (Test of English as a Foreign Language):

    • TOEFLは、英語のリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで評価される試験です。一般的な要件は、TOEFL iBT(Internet-based Test)のスコアが80から100点の間であることが多いです。ただし、大学によって要求されるスコアは異なることがあります。

  • IELTS (International English Language Testing System):

    • IELTSは、英語のリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのスキルを評価する試験です。一般的な要件は、IELTSの全体バンドスコアが6.0から7.0の間であることが多いです。ただし、プログラムや大学によっては要求されるスコアが異なります。

  • Cambridge English試験:

    • カムブリッジ大学が開発した試験(例: Cambridge English: Advanced)も英語能力の証明として認められています。一部の大学で受け入れられることがあります。

  • 大学独自の英語能力テスト:

    • 一部の大学は独自の英語能力テストを実施しており、TOEFLやIELTS以外の試験結果を受け入れることがあります。この場合、各大学の要求事項を確認しましょう。

  • 英語を母国語とする留学生や英語を主要な教育言語とする国の学位保持者:

    • 一部の大学は、英語を母国語とする留学生や英語を主要な教育言語とする国の大学で学位を取得した留学生から英語能力テストの提出を免除することがあります。ただし、通常はその他の要件が適用されます。


英語能力要件は大学やプログラムによって異なるため、希望する大学の要件を確認し、必要なスコアを達成するための準備をしていくことになります。上記の要件をクリアしている学生は、大学への直接入学を検討してみてはいかがでしょうか?

また、上記の要件をクリアしていなくても、大学へ直接入学するやり方があります。大学によっては、優秀な学生だけれども英語の要件をまだ満たしていない学生に対して、英語向上プログラム(Bridging Program、 Academic Communication Certificate など大学によって呼び方は様々)の修了を条件に、入学を許可する大学もあります。(私の息子はこれで大学に入学できました)

このように条件付きで入学で大学に入ることも可能なので、英語のレベルが上記レベルを満たしてなくても直接入学を諦めることはないかと思います。

カレッジ経由でカナダの大学入学を目指す

カナダの大学に入学するための一つの選択肢として、カレッジ経由の進学パスが存在します。カレッジ(College)は、カナダの教育システムにおいて大学とは異なり、専門職のトレーニングや技術系のプログラムを提供する機関です。カレッジから大学への進学パスは、留学生にとって特に有用な選択肢の一つです。

以下は、カナダのカレッジ経由で大学に進学する一般的なプロセスです:

  1. カレッジで学習:

    • まず、カナダのカレッジで選択した専門職プログラム、技術プログラム、あるいは一般教育を受講します。これらのプログラムは通常2年制または3年制です。
  2. カレッジでの成績:

    • カレッジでの学業成績が重要です。カレッジで高い成績を収めることは、大学への進学において有利となります。
  3. 大学への進学申請:

    • カレッジでの学業を終えた後、大学に進学するための入学申請を行います。大学のウェブサイトや入学事務局に連絡し、進学プロセスに関する情報を取得しましょう。
  4. 大学の要件:

    • 各大学は留学生に対して異なる要件を設けています。これには、カレッジでの成績、英語能力証明、必要な科目のカバレッジなどが含まれます。要件を満たすために必要なステップを確認しましょう。
  5. 進学許可:

    • 大学が入学を許可し、条件を満たすことができた場合、大学に入学する許可が与えられます。この段階で大学に正式に登録する手続きを進めます。

カレッジ経由で大学に進学することにより、専門職プログラムや技術プログラムを修了した後、大学でさらに高度な学位(例: 学士号)というパスがあります。この進学パスは、特に実務経験や実践的なスキルを積み重ねたい留学生に適している場合があります。留学プランを立てる際には、カレッジと大学の提携プログラムや進学オプションを探し、各大学の入学要件に注意してください。

ユニバーシティ並びにカレッジへの入学手順

カナダの大学へ入学する際の一般的な手順は以下の通りです。ただし、具体的な要件やプロセスは大学によって異なることがあるため、希望する大学のウェブサイトや入学担当者と直接連絡を取ることが重要です。

  • プログラムと大学の選択:

    • まず、希望するプログラムと大学を選びます。カナダには多くの大学があり、さまざまなプログラムを提供しています。大学のウェブサイトやカタログを参照し、自分の学術的な興味やキャリアゴールに合った大学とプログラムを見つけましょう。

  • 必要な要件の確認:

    • 各大学は入学に必要な要件を設定しています。一般的な要件には、高校卒業証書(または同等の資格)、英語能力試験(IELTS、TOEFLなど)、エッセイや推薦状などが含まれます。選択した大学のウェブサイトで要件を確認しましょう。

  • 入学申し込み:

    • 大学のウェブサイトから入学申し込みを行います。通常、オンライン申し込みフォームを使用します。申し込み手続きには、個人情報、過去の学歴、英語能力の証明、エッセイ、推薦状などの情報が必要です。

  • 入学試験:

    • 一部の大学やプログラムは、追加の入学試験を要求することがあります。これは専門的なプログラムや競争が激しいプログラムに申し込む場合に一般的です。入学試験の要件については大学のウェブサイトで確認しましょう。

  • 入学許可とビザ申請:

    • 大学から入学許可が出たら、カナダの学生ビザ(Study Permit)を申請します。学生ビザの申請には所定の手続きと必要書類が必要です。カナダの大使館や領事館のウェブサイトで詳細情報を確認できます。

カナダの大学への入学プロセスは一般的に競争が激しいため、早めに計画を立て、必要な手続きを完了することが重要です。全て自分で行うのは難しいので、我々のようなエージェントがこれらの手続きをサポートします。

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